投稿日:2026.01.23 最終更新日:2026.02.03
システム開発で「伝わらない」を解決する方法|発注者が知るべき本質的な原因と対策
「システム開発してもらったが想像していたものと違った」
「オフショア開発で失敗してしまった」
「開発したいシステムをどのようにして伝えたらいいかがわからない」
こんな経験ありませんか?
このような経験があるかたにとって、新しいプロジェクトへの不安は図り知れません。
この記事では、システム開発で「伝わらない」が起きる本質的な原因と対策、そして信頼できる開発会社の見極め方を解説します。名古屋を拠点に、100%国内開発でディレクション力に強みを持つレブクリエイトが、オフショアからのリプレイス実績をもとに、誠実にお伝えしましょう。
- システム開発で「伝わらない」が起きる本質的な原因
- 「伝わらない」を放置したときに起きる3つの悲劇
- 開発会社が求める「理想の発注者」の特徴
- コミュニケーションが取りやすい開発会社の見極め方
目次
そもそもなぜシステム開発で「伝わらない」問題が起きるのか?

システム開発で「伝わらない」が起きるのには、エンジニアと発注者の間にある「3つのギャップ」と、「開発体制の選択」による構造的なコミュニケーション問題があります。
エンジニアと発注者の間にある3つのすれ違い
開発を行うエンジニア、開発依頼する発注者。
ここのすれ違いを理解しておくことで、「伝わらない」リスクを最大限減らすことができます。
1.専門用語と前提知識の違い
エンジニアは「API」「データベース」「UI/UX」といった専門用語を当たり前に使い、「落ちる」「走らす」といったIT業界特有の表現を多用することが多いです。一方、発注者側も業界固有の用語を使いますが、エンジニアにはその業務背景が見えません。お互いが「相手は分かっているだろう」と思い込む──これが最初のギャップです。
2.思考プロセスの違い
エンジニアは「技術的に可能か」「どう実装するか」という視点で考え、効率のために要点だけを求めます。一方、発注者は「業務がどう改善されるか」「現場が使いやすいか」という視点で、背景や経緯も含めて話したいと考えます。この思考プロセスの違いが、コミュニケーションのすれ違いを生んでいると考えています。
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3.曖昧な表現の解釈の違い
「できれば」「なるべく」「いい感じで」といった曖昧な表現を、エンジニアと発注者で異なる意味に解釈してしまうすれ違いを多く見て来ました。エンジニアは言葉通りに受け取る傾向があり、発注者は行間を読もうとする傾向があるため、認識のズレが生じやすいのです。
開発体制が原因で伝わらない
開発体制(国内開発かオフショア開発か)の選択も、「伝わらない」問題に大きく影響します。
特に「コスト削減」を理由にオフショア開発を選んだものの、コミュニケーションコストで結局高くついた——という現実が、多くのプロジェクトで起きています。オフショア開発特有の3つの構造的問題をみてみましょう。
オフショア開発の3つの構造的問題
オフショア開発はもちろん国内開発に比べて価格では魅力的です。
ですが、そのぶん見えないコストが発生します。
1.言語の壁:日本語のニュアンスが消える
翻訳プロセスを経ることで、日本語特有の曖昧な表現のニュアンスが完全に消えてしまいます。
- 「できれば明日までに」→必須条件(must)と誤解される
- 「いい感じで」→「good feeling」と翻訳され意味が通じない
- 「使いやすくしてほしい」→「使いやすさ」の基準が文化で異なり、期待と全く違う結果に
「ブリッジエンジニアがいるから大丈夫」とも思われがちですが、現実はそう単純ではありません。ブリッジエンジニアを経由することで「伝言ゲーム」が発生し、技術的な翻訳はできても、業務の背景やニュアンスまでは伝わりません。ブリッジエンジニア自身が発注者側の業務を深く理解していないと、正確に伝えることは困難です。
2.文化の違い:「察する文化」は通じない
日本では「言わなくても分かるだろう」という「察する文化」が根強くありますが、海外では「明示的に指示されたことだけをやる」のが一般的なんです。
- 報告・連絡・相談(ホウレンソウ)が徹底されず、問題が放置される
- 「このあたりは臨機応変に対応してほしい」が伝わらず、硬直的な実装になる
- 日本側は察してくれると思っていたら、全然進んでいなかった
3.時差の問題:リアルタイムで対話ができない
時差によってリアルタイムでの対話が困難で、質問への回答が翌日になってしまいます。
- 昼間に「この仕様おかしい」と気付いても、オフショア先が夜間で返事が翌日
- そのまま作業が進んで手戻りが発生し、修正コストが膨大に
- 「ちょっと確認したい」が気軽にできず、認識のズレが積み重なる
言語・文化・時差という3つの壁が重なり合い、ちょっとした認識のズレが大きな手戻りに発展してしまうのが、オフショア開発で伝わらないなという問題が発生してしまう原因です。
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「伝わらない」を放置すると、どうなる?

「伝わらない」を放置すると、プロジェクトは取り返しのつかない方向に進んでしまいます。
うまく伝わっていなかった内容は時間が経つほど修正コストが膨らむので早めに対処しましょう。
認識のズレが生む3つの悲劇
1.「思っていたのと違うシステム」ができあがる
発注者が想定していた機能と、実際にできあがったシステムが全く違うことがあります。
想定と違うシステムができてしまうとこんな悲劇が…
- 「使えない」システムに多額の投資をしてしまう
- 社内で「誰の責任だ」と責任の押し付け合いが始まる
- 「システムに欠陥が多すぎて使えない!」という声が現場から上がる
特にオフショア開発では、要件定義不十分や指示の誤訳で、希望の要件・品質を満たさないプロダクトが完成する事例が目立ちます。
2. 手戻りと追加コストの連鎖
認識違いが後から発覚し、やり直しが発生し、予算オーバーしてしまいます。
- 「当初の見積もりの2倍3倍に膨れ上がる」という失敗パターンが報告されている
- 追加費用請求が続き、予定外のコスト増大が止まらない
- 専門家からは「安さ優先のオフショアほど結局高くつく」という警告も
「あの時伝わっていなかった」が発覚するのは、開発が進んでから。
最初からやり直す羽目になり、追加費用が発生するのです。
3.期限遅延とプロジェクトの失敗
手戻りが重なった結果、納期に間に合わなくなります。
- 予定サービス開始日に間に合わない
- 競合に先を越され、機会損失が発生する
- 最悪の場合、プロジェクトそのものが頓挫し、システム導入が白紙に
開発会社が本音で語る「理想の発注者」とは?

レブクリエイトのディレクターが本音で語る「理想の発注者」像をお伝えしましょう。
理想の発注者に共通する3つの特徴
1.「分からないことは分からない」と正直伝えられる
最初から完璧に要件を説明できる発注者なんていません。「今は具体的に決まっていないけど、こういうイメージです」と、現状を率直に伝えてくださるとこちらからもご提案しやすく、発展的に話を進められます良いヒアリングの出発点。
2.「業務の背景や目的を語ってくれる」
「こういう機能が欲しい」だけでなく、「なぜその機能が必要なのか」「業務のどこで困っているのか」を語ってくれると、ディレクターは「だったら、こういう実装の方が良いかも」という提案ができます。
3.「質問を歓迎し、一緒に考える姿勢がある」
ディレクターの質問を歓迎し、「それは考えていませんでした。どう思いますか?」と、一緒に考える姿。これが、認識のズレを防ぎ、本当に使えるシステムを生みます。
「理想の発注者」の3つの条件
理想の発注者は、以下の準備をしています。完璧である必要はありませんが、これらがあると、開発会社はより的確な提案ができ、開発におけるすれ違いを回避することができます。
- 現在の業務フローを図解している
パワーポイントやExcelで簡単にまとめたもので十分
図があると、「どこにシステムを入れるべきか」「どこが改善ポイントか」が見えてくる
- 現場の声を集めている
実際にシステムを使う現場の人の声(不満、要望)を事前に聞いている
「経営層はこう言っているけど、現場はこう困っている」というギャップが分かる
- 優先順位を整理している
「これは絶対に必要」「これはできればで良い」という優先順位を明確にしている
予算や期間に制約がある中で、「何を優先すべきか」の判断ができる
コミュニケーションが取りやすい開発会社はどこ?

コミュニケーションが取りやすい開発会社を選ぶことが、プロジェクト成功の大前提。
開発会社の見極め方と、国内開発 vs オフショア開発の本質的な違いを解説します。
初回相談で必ず確認すべき3つのポイント
- 向こうから質問してくれるか
良い開発会社は、最初にたくさん質問してきます。こちらが話し終わるまで何も聞いてこない会社は要注意。
- 開発はどこで行っているか(国内?オフショア?)
開発体制を確認しましょう。オフショアの場合、コミュニケーションの取り方(翻訳の有無、時差の対応など)を詳しく聞いてください。
- 要件が固まっていない段階でも相談に乗ってくれるか
良い開発会社は、要件が曖昧な段階から一緒に考えてくれます。「要件が固まってから来てください」と言う会社は、ディレクション力が弱い可能性があります。
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良いディレクターがいる会社か確認する
エンジニアのスキルなどももちろんですが、コミュニケーションの面において、特にディレクターの質が、プロジェクトの成否を左右する重要な要素です。
以下のポイントで確認しましょう。
1.こちらの業務を深く理解しようとする姿勢があるか
- 「なぜその業務が必要なのか」「現場でどう困っているのか」を深く掘り下げて聞いてくるか
- 単なる「御用聞き」ではなく、「業務改善のパートナー」として向き合ってくれるか
- 技術的なことしか聞かない会社は、こちらの業務目的を考えていない可能性がある
2.専門用語を使わず、分かりやすく説明してくれるか
技術的な内容を、非エンジニアにも分かる言葉で説明してくれるか
「つまり、こういうことですよね?」と、こちらの理解を確認してくれるか
3.リスクやデメリットも正直に伝えてくれるか
「これは実現できますが、コストがかかります」と、メリット・デメリットの両方を伝えてくれるか
都合の良いことだけを言わない誠実さがあるか
オフショア開発 vs 国内開発:コストかコミュニケーションか
開発体制を選ぶ際、多くの企業が「コスト」を重視してオフショアを選びます。しかし、「コミュニケーション品質」という観点で見ると、国内開発には見過ごせないメリットがあります。
それぞれの実態を比較してみましょう。
オフショアの「安さ」の裏にある隠れたコスト
オフショア開発の最大のメリットは「コストが安い」こと。しかし、コミュニケーションコストを考慮すると、結局高くつくケースを多くみてきました。
- 認識のズレによる手戻り(開発のやり直し)
- 追加の説明や資料作成に費やす膨大な時間
- 時差による開発の遅延で、スケジュールが大幅に遅れる
- 品質低下により、テスト・修正工数が増大する
- 最悪の場合、国内の開発会社に作り直しを依頼(当初の見積もりの1.5〜2倍のコスト)
国内開発における3つのメリット
1.日本語のニュアンスが伝わる
日本語特有の微妙な表現も正確に伝わります。
- 「できれば」「なるべく」「いい感じで」といった曖昧な表現も、ニュアンスが伝わる
- 微妙な言い回しの違いで、意図を汲み取ってもらえる
- 行間を読む文化が共有できるため、誤解が少ない
2.リアルタイムで対話できる
同じタイムゾーンで即座にコミュニケーションが取れます。
- 「ちょっと確認したい」がすぐにできる
- 問題が発生したときの対応が早く、その日のうちに解決できる
- 認識のズレを早期に発見し、修正できる
3.長期的にはコスト削減になる
初期コストは高く見えても、トータルでは抑えられます。
- 認識のズレによる手戻りが少ないため、やり直しコストが発生しない
- コミュニケーションが円滑なため、開発スピードが速い
- 品質が高く、テスト・修正工数が少なくて済む
レブクリエイトの6割超の顧客と6年以上の取引継続という長期的な信頼関係は、国内開発だからこそのコミュニケーション品質の証です。
まとめ:「国内開発」で「伝える」
システム開発で「伝わらない」が起きる原因は、エンジニアと発注者のギャップに加え、オフショア開発特有の言語の壁・文化の違い・時差という構造的な問題といえることがわかっていただけたと思います。
「安いから」とオフショアを選んでも、結局コミュニケーションコストで高くつきます。翻訳で日本語のニュアンスが消え、「察する文化」が通じず、時差でリアルタイムの対話ができず、手戻りが増えるからです。
レブクリエイトは、コミュニケーションロスが生じやすいオフショア開発は行わず、100%国内の自社内チームで開発を進める体制にこだわってきました。要件が固まっていない段階からでも、業務の背景や目的をじっくりヒアリングし、本当に使えるシステムを一緒に作ります。
オフショア開発で「伝わらない」に悩んでいる方、新しいプロジェクトで失敗したくない方は、ぜひ一度ご相談ください。