投稿日:2025.10.03 最終更新日:2026.02.03
システム開発会社からレスポンスが遅い…原因は担当者ではなく「会社の構造」かも
「システム開発を依頼したものの、開発会社からのレスポンスが遅くて計画が進まない…」
「質問への返事が数日後では、本当に納期に間に合うのか不安になる…」
過去に外注で苦い経験をしたことがある方はもちろん、これから始まるプロジェクトで「本当に信頼できるパートナーを選べるだろうか」と不安に思っている方にとっても、開発会社からの反応の鈍さは、大きなストレスの原因となります。
多くの方が「担当者のスキル不足」や「案件を後回しにされている」と考えがちですが、問題の本質はもっと根深い場所にあるかもしれません。
もし、その原因が担当者個人ではなく、開発会社そのものの「構造」にあり、特にコスト削減をうたうオフショア開発でその問題が深刻化しているとしたらどうでしょうか。
この記事では、システム開発における「レスポンスの遅さ」の裏に潜む本当の原因を解き明かし、二度とパートナー選びで失敗しないための、本質的な見極め方をお伝えします。
- レスポンスの遅さが危険な理由
- レスポンスが遅くなる構造的な原因
- オフショア開発でレスポンスが特に遅くなりやすい理由
- レスポンスの速さで信頼できるパートナーを見極める方法
目次
今すぐの対処法はあくまで「対症療法」。根本解決のために知るべきこと
レスポンスの遅さに直面したとき、まず思いつくのは、より頻繁な連絡を求めたり、定例会議の議題として挙げたりといった対策でしょう。
これらは短期的に状況を改善させるかもしれませんが、残念ながら多くの場合、問題の根本的な解決にはつながりません。
小手先の対策ではうまくいかない理由

例えば、「もっと早く報告してください」と伝えても、その場しのぎの返事で状況が変わらない…ということは珍しくありません。
なぜなら、レスポンスの遅さは担当者個人の「意識」の問題ではなく、会社全体の「仕組み」の問題であることが多いからです。
- 担当者がキャパシティを超える案件数を抱えている
- 社内の承認プロセスが複雑で時間がかかる
- 海外のオフショアチームとの連携がうまくいっていない
このような状況では、担当者一人の努力ではどうにもなりません。
彼の「できない」は、会社の「できていない」の現れなのです。
問題の本質を見誤ると、同じ失敗を繰り返す

「担当者を替えれば解決するはず」 「もっと良い開発会社は他にあるだろう」
そう考えるのは、ごく自然なことです。
しかし、問題の根本原因を見極めないままパートナーを乗り換えても、また同じ問題に直面する可能性が高いでしょう。
なぜなら、あなたが開発会社を選ぶ際の「評価する物差し」そのものを見直す必要があるからです。
価格や実績、技術力といった目に見える指標だけで判断していては、その会社が本当に信頼できるパートナーかは分かりません。
レスポンスの遅さという「症状」から、その背景にある「病巣」、すなわち開発会社の構造的な問題を見抜く視点こそが、根本的な解決に不可欠なのです。
なぜ開発会社のレスポンスは遅くなるのか?問題の本質はコミュニケーションデザインの欠如
多くの人が「担当者が悪い」と考えがちなこの問題。 しかし、本当にそうでしょうか。
私たちは、レスポンスが遅くなる根本的な原因は、担当者個人の資質ではなく、開発会社側の「コミュニケーションデザインの欠如」にあると考えています。
それは、いわば発注者と開発会社の「関係性の病」とでもいうべきものです。
表面的な3つの原因:「担当者ガチャ」「案件の掛け持ち」「伝言ゲーム」

もちろん、レスポンスが遅くなる直接的な原因として、以下の3つが挙げられることが多いです。
- 担当者のスキル・経験不足(担当者ガチャ)
担当者の知識が浅く、社内のエンジニアに確認しなければ何も答えられない。あるいは、単に業務遂行能力が低い。 - リソース不足(案件の掛け持ち)
一人の担当者がキャパシティを超える数の案件を抱えており、一つひとつの案件に丁寧に対応する時間がない。 - コミュニケーションの非効率(伝言ゲーム)
営業担当者、ディレクター、開発者間の連携が悪く、情報がスムーズに伝わらない。特にオフショア開発では、間にブリッジSEが入ることで、さらにこの伝言ゲームが複雑化し、タイムラグも発生しやすくなります。
これらは確かに問題ですが、あくまで表面的な「症状」に過ぎません。
根本原因は「目的共有の欠如」。すれ違いを生む「請負業者」と「発注者」の関係構造

では、なぜこのような「症状」が生まれてしまうのでしょうか。
それは、多くの開発現場が、いまだに「言われたものを作る」という旧来の「請負業者」と「発注者」の関係から抜け出せていないからです。
この関係性では、開発会社は「いかに要件通りに、効率よくシステムを完成させるか」を最優先します。
一方、発注者であるあなたは「このシステムを通じて、事業の課題をいかに解決するか」を見ています。
両者の間には、最初から「目的の共有」ができていないのです。
このすれ違いが、コミュニケーションのあらゆる場面で綻びを生みます。
- 開発会社(請負業者)の心理
「仕様書にないことは、確認に時間がかかる」「下手に回答して、後で責任を問われたくない」「まずは他の確定している案件を優先しよう」 - 発注者の心理
「なぜすぐに返事をくれないんだ」「こちらのビジネスの状況を理解してくれていない」「本当にこのプロジェクトに真剣に取り組んでくれているのか」
特にオフショア開発では、この傾向が顕著になります。
システム開発会社のコミュニケーション品質は重要?失敗を防ぐ判断基準と見極め方
「開発会社に質問しても、返信が3日も来ない」「進捗報告をこちらから催促しないと状況が分からない」 システム開発を進める中で、こうした違和感を覚えた経験がある方も多いのではないでしょうか。ただ、この違和感は「相手が忙しいだけ」「自分の期待が高すぎるだけ」と片付けられがちです。 しかし、システム開発
物理的な距離や文化の違いから、どうしても関係性は希薄になりがちです。
開発チームは、日本のクライアントのビジネスの成功よりも、自分たちに課せられたタスクをこなすことを優先してしまい、結果としてレスポンスの遅さや質の低下を招くのです。
問題の本質は、担当者の能力や意欲ではなく、発注者を「ビジネス課題を共に解決するパートナー」ではなく、単なる「作業の発注元」と捉えてしまう、開発会社の構造的な思考停止にあるのです。
「次こそ失敗しない」ためのパートナー選びの新基準
では、このような構造的な問題を抱える開発会社を避け、真のパートナーを見つけるためには、私たちはどのような基準で相手を見極めるべきなのでしょうか。
従来の「価格」「実績」「技術力」といった項目だけでは不十分です。
これからは、その企業の「思想」「仕組み」「対話」という、より深い部分に目を向ける必要があります。
- 【思想】Webサイトや言葉から「伴走者」としての覚悟を見抜く
- 【仕組み】「思想」を裏付ける客観的な証拠はあるか
- 【対話】ヒアリングや提案に「未来志向」の視点はあるか
1.【思想】Webサイトや言葉から「伴走者」としての覚悟を見抜く

まず、その開発会社が、自分たちのことを単なる「開発ベンダー」と位置づけているのか、それともクライアントの事業に寄り添う「伴走者(パートナー)」と捉えているのか、その思想を見極めます。
- Webサイトや資料に「お客様のビジネスの成功を第一に」といった、事業への貢献をうたう言葉が具体的に書かれているか。
- 単に「作れます」という技術アピールだけでなく、「なぜ作るのか」「どうビジネスに貢献するのか」といった上流工程の重要性について言及しているか。
- 代表者や社員の言葉から、クライアントの課題解決に対する情熱や哲学が感じられるか。
言葉は思想の表れです。 「下請け」「請負」といった意識が透けて見える会社ではなく、「パートナーシップ」を本気で築こうとしている会社を選びましょう。
2.【仕組み】:「思想」を裏付ける客観的な証拠はあるか

思想が本物であるかどうかは、それを実現するための「仕組み」に現れます。
スピーディで質の高いコミュニケーションを担保するための、具体的な体制やルールが社内に存在するかを確認しましょう。
- 国内の自社内製チームか
担当者や開発者が国内の自社内にいるか。オフショア開発の場合、コミュニケーションの遅延や質の低下は避けられません。時差や言語の壁がなく、いつでも直接対話できる国内の内製チームは、迅速なレスポンスの基盤です。 - 情報共有の仕組み
ChatworkやSlack、Teams、Backlogといったツールを活用し、オープンな場で情報共有が行われているか。担当者だけが情報を抱え込むような属人化を防ぐ仕組みがあるか。 - 担当者の裁量
担当者にある程度の裁量権が与えられているか。簡単な質問に答えるためだけに、いちいち上司の承認が必要な体制では、レスポンスが遅くなるのは当然です。
立派な思想を語っていても、それを支える仕組みがなければ、絵に描いた餅に過ぎません。
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3.【対話】:ヒアリングや提案に「未来志向」の視点はあるか

最後の基準は、実際の対話の中から相手の本質を見抜くことです。
最初の相談やヒアリングの場で、彼らが何に興味を示し、どのような質問を投げかけてくるかに注目してください。
- こちらのいうことをただ聞くだけでなく、「なぜこのシステムが必要なのですか?」「5年後、この事業はどうなっていたいですか?」といった、ビジネスの目的や未来に関する質問をしてくるか。
- 機能要件だけでなく、その背景にあるビジネス課題やユーザーの体験について深く掘り下げようとするか。
- リスクや懸念点について、正直に、そして積極的に話してくれるか。
「いわれたものを作る」ことしか考えていない業者は、あなたの事業の未来に興味はありません。
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真のパートナーは、あなたのビジョンを共有し、同じ未来を見ようと努めてくれるはずです。
まとめ:信頼できるパートナーと、ストレスのないシステム開発を
システム開発における「レスポンスの遅さ」。
それは、単なる担当者の問題ではなく、開発会社の構造的な課題、すなわちコミュニケーションデザインの欠如の表れです。
特に、言語や文化、時差の壁が存在するオフショア開発では、この問題はより一層深刻化しがちです。
この記事で見てきたように、この根深い問題を解決し、次こそ本当に信頼できるパートナーと出会うためには、従来の物差しを捨て、新しい基準で開発会社を見極める必要があります。
- レスポンスの遅さは「担当者」ではなく「会社の構造」の問題と捉える
- 「請負業者」ではなく「伴走者」としての思想を持つ会社を選ぶ
- 思想を裏付ける「国内内製チーム」や「情報共有の仕組み」を確認する
- 対話を通じて、事業の未来を共に考える姿勢があるかを見抜く
私たちレブクリエイトは、お客様の事業の成功を第一に考える「伴走者」でありたいと願っています。
だからこそ、私たちは、コミュニケーションロスや品質低下のリスクが大きいオフショア開発は行いません。
経験豊富なエンジニアが国内の自社内でチームを組み、お客様と直接対話しながらプロジェクトを進める「完全内製体制」にこだわっています。
それは、お客様のビジネスの未来に、深く、そしてスピーディに貢献するための、私たちの覚悟の表れです。
もしあなたが、開発会社のレスポンスの遅さに悩み、パートナー選びに疲れ果てているのなら。
もう二度と、コミュニケーションで失敗したくないと強く願うのなら。
ぜひ一度、私たちにあなたの話を聞かせてください。
私たちは、あなたの事業に真摯に向き合い、ストレスのない、未来志向のシステム開発を共に創り上げていくことをお約束します。